勉強しなさい、しなさい…と言われて育った私は、息子に対してもその価値観を向けてしまいます。小学校の頃から塾に入り、高校大学まで親の希望のままに進んで窮屈な思いをしてきたので、こんなやり方は自分の子にはしたくない、勉強するしないは自由なのだと、まともな私は考えるのですが、
ゲームした分勉強しなさい、とか、テスト前だからもっと勉強した方がいいよ、とか、つい口に出てしまうことがあります。
幸い、息子は私の言うことはほとんど聞かないので(笑)…父親のいる前や、本当に自分の気が向いた時に勉強しています。
ちょうど定期テストを控えている今も、父親のいる土日は少しだけ励んでいるけれど、
テスト期間前で部活も休みになり、早く学校から帰ってくると、「数学で使うコンパス買いに行ってくる」と出ていったまま、お友達とゲームセンターへ。
そんな息子に、私の植え込まれた価値観がまたもやっと出てきたのですが、
親に遊びに行くなと言われても、どんな手を使っても、自分の意思で行動している息子を頼もしく思えてきました。
私にはそれができなかったから、親のせいにして自由を奪われているとずっと思ったまま生きてきました。反抗して自分のやりたいことをする選択もできたはずなのに、それをする勇気もなかった。(今は、親も私もあの頃それぞれに精一杯生きていて、自分の選択で生きてきたのだと受けとめている最中です。)
息子の自由な行動に、私とは違う生き物がそばにいると思うとなんだかわくわくします。
古い価値観とさよならしながら、
面白い存在の成長を楽しみながら見守っていきたいと思います。